ATELIER

歴史に裏打ちされた伝統技術
甲府宝飾の【ものづくり】

私たちが本社アトリエを構えている山梨県甲府市
ジュエリーの生産量“日本一”であるこの街のことは、全国的にあまり知られていません。
また、歴史的にも、水晶が採掘されたことがきっかけで「山梨県」と「宝石」の関わりは縄文時代にまで遡ります。
そして、水晶の研磨加工技術から発展を遂げ、金工細工に関しても大正期まで遡る事ができ、現在の甲府の宝飾産業へと繋がっているのです。

現在の甲府市は、原材料の調達・企画デザイン・石の研磨・金工細工などの宝飾職人を中心にジュエリーにおける【ものづくり】において必要なファクターが全て揃っている街です。
そして、世界的に見ても類を見ない一大集積産地として、上質且つ魅力のあるジュエリーを産み出せる環境にあります。
そのような環境下において、ジュエリーの全国流通量の約三割は甲府市を中心とした周辺地域でつくられています。

Atelierにて

ヤスリと木槌の音が心地よく響くアトリエで、私たちのジュエリーはつくられています。

製作の中心を担っているのは30代40代の中堅から熟練といった、最も脂の乗った職人たちで、製作の中心になっているのと同時に若手職人の育成も担っています。
その中堅職人を50代のベテラン職人が全体を管理しながら下支えして、アトリエ全体のレベルアップを目指しています。
また、私たちのアトリエでは女性職人も多く在籍しています。
まだまだ男社会のイメージが強い職人の世界ですが、私たちのアトリエでは職人全体の過半数が女性職人であり、ジェンダー平等にも積極的に取り組んでいます。

日本の職人の危機

私たちがこの「KOFU Jewelry(甲府宝飾)Project」を立ち上げたのは【日本の職人】の保護、及び育成の他なりません。

今、日本の職人が徐々に姿を消そうとしています。
海外からの安価な輸入品や人材に押され、本当に高い技術を持った職人でさえも生計を立てることがままならず、泣く泣く廃業を余儀なくされています。
また、ぎりぎりで踏ん張っている職人には、次世代の職人を育てる余裕はない状況です。
このままでは長い歴史の中で、受け継がれてきた職人の技術が途絶えてしまいます。

私たちが製造拠点を置く、山梨県甲府市には多くの優れた職人が活躍していた時代が確かにありました。
しかし、バブルの崩壊と共にジュエリー産業は斜陽の一途を辿り、リーマンショックを経て、2020年に始まったコロナショックにより他の業種と同様、若しくはそれ以上のダメージを受けていると言っても過言ではないと思います。
景気後退により、販売店より卸問屋、卸問屋よりメーカー、メーカーより職人。
実際にご購入して頂くお客様から離れれば離れるほど、コストカットのダメージは大きくなっていきます。
実際に、現在でも職人として日本でも有数の技術を持ち、個人でアトリエを構えて営業している、非常に優れた技術をもった職人がいます。
しかし、それほどの技術を持っているにも関わらず一般的な会社員の収入よりも少ないことが現実なのです。

そのような状況下で、次世代に技術を伝えていく事など出来るはずがありません。

このままでは日本の職人・宝飾の世界に未来はない。
私たちは本気でそう考え、危惧しています。

私たちKOFU Jewelry(甲府宝飾)は

日本の優れた職人にスポットライトを当て活躍できるステージをつくり
技術に見合った適正工賃でものづくりを行うことで
生活にゆとりが生まれることにより、技術を繋いでいく事ができる。

この想いを実現させるために
KOFU Jewelry(甲府宝飾) Projectを立ち上げました。